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『強父論』 [-2018読書]

破天荒な父がアガワを泣かした34の言葉。
今時の親がこんな調子では刺されるかもね。

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阿川弘之氏が94歳で大往生されてから、
今年八月で一年。娘佐和子が、強父語録とともに、
父との62年間を振り返ります。たとえば――。
「なんという贅沢な子だ。ふざけるな!」
……4歳のサワコ嬢は、「このイチゴ、生クリームで食べたい」と口にしただけで、このようにと怒鳴られます。以来、罵倒され通しの日々が続くことになるのでした。
「勉強なんかするな。学校へ行くな」
……弘之氏は、特に娘は、勉強なんかしなくてもいいから、家でうまい食事を作れ、という主義でした。大学のテスト期間中も、サワコ嬢はお酌の相手をさせられたのでした。
「子供に人権はないと思え。文句があるなら出ていけ。
 のたれ死のうが女郎屋に行こうが、俺の知ったこっちゃない」
……娘のちょっとした口応えに対して、弘之氏は烈火のごとく怒り、このように言い放ちます。これは弘之氏の口癖でした。
「老人ホームに入れたら、自殺してやる!」
……元気な頃の父は、こうくり返していました。足腰が弱ってからは渋々、老人病院に入院しましたが、そこでも「すきやきが食べたい」「ワインが飲みたい」とわがまま放題なのは変わりませんでした。
いまや絶滅寸前の、怖くて強い父親ぶりが存分に描かれます。

・・・「BOOK」データベースより

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強父論

強父論

  • 作者: 阿川 佐和子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/07/29
  • メディア: 単行本




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