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『「人間力」で闘う 佐久長聖高校駅伝部強さの理由』 [-2018読書]

Amazonの検索誘導蟻地獄にはまり見つけた本。

現在東海大学駅伝部両角速監督のだ。
その赴任2011年4月を契機に発刊され、
それ以前の佐久長聖高校 駅伝部の立ち上げから、
現在の強豪校への階段を上る歴史が綴られている。

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そーいえば、2009年に旅行寄り道で、
佐久長聖高校をチラ見した。
駅伝部はクロスカントリーコースで鍛えている、
とは当時も知っていたが、
まさか苦肉の策でのこととは本書で知った。
まさに石拾いから始まった歴史と。
また発足当初は高名アピールのために、
両角監督自ら『佐久長聖』のユニフォームを着て、
マラソン大会を走って宣伝したとの、
創生期の苦労話等に感心だ。
最初に道を切り開く者の思考、姿勢は、
世の中の様々なことに当てはまる ( ..)φメモメモ

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同校輩出レジェンドの、
上野裕一郎佐藤悠基の高校時代の。
スポーツファンは、おおっ!と唸ってしまう ♪

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都大路=全国高校駅伝大会で、
前年仙台育英に同タイム2位で敗れたが、
創部14年目で再び優勝候補の同校を破り、
雪辱を果たした2008年大会は圧巻だ。

1区 千葉健太(駒澤大→富士通)
2区 松下巧臣(山梨学院大)
3区 村澤明伸(東海大→日清食品)
4区 平賀翔太(早稲田大→住友電工)
5区 藤井翼(山梨学院大)
6区 佐々木寛文(早稲田大→日清食品)
7区 大迫傑(早稲田大→ナイキ・オレゴンプロジェクト)

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2時間2分18秒での初優勝は、
日本人選手のみによる最高記録で、
2016年末現在も破られていない。

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その後の大学駅伝でも、
各校の主軸を担ったキラ星の選手たち!
成績を残し始めれば県外選手も集まるが、
長野県出身選手も高レベルであることも特筆だ。
歴代エース格でも上野裕一郎は野沢中、
村澤明伸は塩尻市の楢川中、
一昨年の都大路でエース区間1区を走り、
区間賞の關颯人は茅野東部中、
昨年同じく1区区間賞の選手は富士見中。
富士見も茅野もマダム軍団の地元だ!
(ちなにみ両角監督も茅野市出身で、
 マダム母校の東海大三校のOBだ)
ジュニアからの発掘、育成が優れているのか、
指導者同士のネットワークも充実しているのか、
とにかく長野県、やるな!という感じ d(^^)
箱根駅伝を走った佐久長聖OBも多いこと。

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それら選手を鍛え上げた両角監督の手腕。
本書タイトルの「人間力」を重視し、
優れた人格を身につけることが、
競技力を高めるとの信念に基づいている。
結果を残せる子はそもそも自立心が強く、
手が掛からない傾向とのことだ。
保護者についても記されていたが、
この辺は競技種目、地域に限らず、
オレ自身、身の回りでも感じることかも。

最終6章の、
「専用寮のメリットと金太郎飴」
「個性的な選手を育てたい」
「過保護の弊害」
には、オレも4人の子どもの活動において、
陸上部でもなくとも感じていて共感する所が多い。

兎に角本書は、
いろいろな目線で読み応えがあった。
4号もあっという間に読破は、
夏休みでなくとも「親子読書」で共有だ (^^)v


そして両角監督は2011年4月からは、
母校東海大で指揮を執っている。
 → 監督特集 東海大学 両角速

今年度はスーパールーキーがあまた入部し、
来年度も同様に優秀な選手が入部らしい。
他校ファンなオレだが、
そんな選手たちを鍛え上げ、
圧倒的なレースをするチームをみたいものだ。
2年後に期待かな・・・(^^)

それにしても、
あの時居たんだよなぁ~!
もしその時に本書を得ていれば、
勇気を出してサインをおねだりしたかも (^_-)


「人間力」で闘う 佐久長聖高校駅伝部強さの理由

「人間力」で闘う 佐久長聖高校駅伝部強さの理由

  • 作者: 両角 速
  • 出版社/メーカー: 信濃毎日新聞社
  • 発売日: 2011/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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