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『姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者』 [-2018読書]

三国志の物語は曹操、劉備、関羽、張飛がバタバタと死んで瞬く間にトーンダウンし、
最後の巨星 諸葛孔明も死ぬと一気に色褪せる。
その諸葛孔明に見いだされ、師と仰ぎ志を受け継ぎ孤軍奮闘した姜維(きょうい)の物語。
帯の「これぞ、滅びの美学!」どおり切ないドラマ展開であった。

『姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者』   小前 亮 著   朝日新聞出版

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Amazonカスタマーレビュー「すぎエモン」さんより

三国志の魅力と言えば、前半部分の「戦場を駆けめぐる英雄達の群像」と
後半部分の「滅び行く国の叶わぬ夢の悲話」、
という2つの点が挙げられるのではないでしょうか。

劉備という一代の英傑が作り出した「蜀漢」という国。
その国の「漢室復興」という志を受け継いだ諸葛亮。
そして、その志を最後に受け継いで滅び行く人物こそが姜維です。

姜維が蜀漢に降りたとき、昔年の五虎将軍は「趙雲」のみとなり、
ただ諸葛亮のみが国柱として存在していた。
かれは諸葛亮に心服し、師事するもわずか6年で師父と死に別れる運命となる・・・
・・・あまりにも悲しい物語から始まります。

しかし、従来の三国志は、前半部分だけを面白いと見なし、
諸葛孔明死去以降の後半を大胆に切り捨てる傾向にありました。
三国志では姜維が一番好きな武将だった私としてはいつも消化不良で終わったものです。
しかし、この書では私が最も渇望した「悲哀の三国志蜀伝最終章」を、
見事に書き出してくれました。

脇役たちも、それぞれに個性が光っています。
夏侯淵の息子なのに、蜀の皇室の縁戚でもあるという異例の経歴を持ち、
姜維の最良の戦友として波瀾万丈の人生を歩んだ夏侯覇や、
ライバルであるトウ艾、鍾会たちの描写も緻密で躍動感溢れるものでした。

小説の基本である、文章も読みやすく、心理描写も繊細で、
久しぶりに「払ったお金以上の価値があった」と思わせる良書でした。
しかも筆者が自分より年下という歴史小説では初めての出来事でした。
久しぶりの新進気鋭の作家の登場を喜ぶとともに今後の活躍を期待しています。

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・・・ということで表紙が幼稚っぽくて内容を疑いたくなるが、
先の『王道の樹』同様にマイナーな人物を扱った面白い歴史小説であった。


さて蛇足コーナーだが、無念の姜維の敵は私がとってやろうと鼻息を荒く心待ちにしていたが、
先日コーエーより以下の連絡が発表された。

Windows版 『三國志12』 発売日変更のお知らせ
   このたび当社では、2012年3月30日(金)に予定しておりました
   Windows PC用ソフト 『三國志12』 の発売日を、さらなるクオリティアップを図るため、
   2012年4月20日(金)に変更させていただくこととなりました。
   また、オンライン対戦が楽しめる 『三國志12 対戦版』 のサービス開始日も、
   4月20日(金)以降に変更となります。
   発売を心待ちにされているユーザーの皆様をはじめ、ご関係者各位には
   誠に申しわけございませんが、何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
   <株式会社コーエーテクモゲームス>

あのね、農閑期ゆえに遊ぶ時間があるので購入するのだよ!
当初は3/2発売が3/30延期はギリギリ待とう。
しかし4/20の再延期は詐欺みたいなものだ。
ソフト開発が難航している?
=三国志シリーズはバグだらけのカスバージョンの歴史があるので黄色信号かな?
4/20なんてクソ忙しいので夏までプレイできないぞ(怒)
それなら修正プログラムの入った製品を夏に買ったのに!(怒々)

オレはいろいろと気忙しい。

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