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仙台真田氏と片倉小十郎の旅(7) 蔵王町にて [-2018旅行・地域]

【 感動の最終回は今年お気に入りのBGMで
 → 万物創世紀のテーマ オーケストラver

白石市を後にして北側隣接の蔵王町へ行く。
町は “ 真田幸村公ゆかりの郷 ” とPRする、その秘密に迫る!

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幸村次男 大八=片倉守信は仙台藩へ出仕し仙台城下へ居を構えたが、
刈田郡(現蔵王町)と栗原郡(現栗原市)等に計300石の領地が与えられた。
刈田郡の領地には矢附村、曲竹村に与えられ、
さらに矢附村には在郷屋敷を構えたことから、
本願の地ともいうべき中心的領地となったようだ。

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また子孫の史跡が残ることからも、
その名宝展が蔵王町で開催されたりするのであろう。

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今回はその子孫方々の史跡を訪ねて歴史浪漫に浸ろうと思う。

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県道を進むと案内板が見つけられるので助かる。

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幸村から数えて10世の供養碑と11世の墓碑は100mも離れていない所に。


周囲は超ローカルな農村地帯で、オレがいつも働く環境と変わらん。
ゆえにクルマも地元民のよーに、フツーに軽快にぶっ飛ばす (^^)d

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駐車場から順路に従い『幸村11世』と刻まれた、
仙台真田氏分家当主 真田豊治(幸修)の墓碑へ。

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幕末期に栗原郡で役人を務めた後に、
明治の世には当地で教師を務めていたらしい。
・・・なるほど、合掌 <(_ _)>

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さらに順路を進むと、真田幸清の筆子塚がある。

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ところでここは個人宅の入口敷地内ではないか!?
(その邸宅在住の方々にとっては、他人が入口でウロウロするは、
 さぞかし迷惑なことであろう・・・がお許しあれm(_ _)m )

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さて、幸清は仙台真田氏分家より宗家へ養子となり家督を継いだ。
幕末に当地の真田氏在郷屋敷にて寺子屋を開き、
多くの門弟へ学問を教えたが、8年で閉校したらしい。
明治の世になり幸清は死去し、その翌年に幸清の筆子塚が建立された。
筆子塚とは、当時寺子屋や習い事の師匠が亡くなると、
その門弟たちにより建てられた供養碑のことをいう。

その供養碑が、周囲の石塔と集められてここの中央にドドーん!とある。
(しかし、なぜに個人宅の入口となったかは、時の流れの謎だ)

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この碑の右側に『左衛門佐幸村10世』と刻まれていることが重要ポイント!

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徳川幕府時代260余年の長きに渡り秘匿にしてきた幸村との関係を、
明治の世になってようやく世間へ公表できることになったのだ ヽ(゜Д゜)ノ
ゆえにこの筆子塚は単に幸清の功績を伝えるためだけのものではなく、
仙台真田氏の歴史にとって極めて重要な記念すべき遺構なのだ!
真田幸村の血脈を伝える一族ここ東北に在り!」 と。

・・・う~む、なるほど合掌 <(_ _)>

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ここから西へ目を向ければ、遠方の山の麓付近が旧曲竹村だ。
そんな仙台真田氏の領地・・・かつて子孫たちが歩いていたかも (^^)

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ところで豊治の末娘の「とつ」は矢附村の人と結婚して4男2女を設けた。
子どもたちは矢附、曲竹村に分家・発展し、
現蔵王町に幸村の血脈がさらに息づくこととなったようだ。
「とつ」は明治33(1900)年没なれば、現在は5代世目とし、
6人の子どもが各々2人づつ、各世代も2人づつ子どもを設けたとすると、
6×2×2×2×2=96人! 
なれば約100人の幸村の子孫がいる、とも云える。
(そもそも、その前の代々より枝分かれすれば途方も無い数になろうが、
 こんな想像も歴史の面白さのひとつでもある (^^) )


・・・さてさて、実はこの近くに墓地と駐車場があり、
六連銭看板が見えるので確認するが、特に何も無い模様 (T^T)

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一応その墓地階段を上り、駐車場、豊治墓碑、幸清筆子塚を俯瞰する。
田んぼの中にひっそりと歴史浪漫の史跡だが、
ホント興味の無い人には、訪れる人々は???な存在でしょうな (-_-)

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ところで、幸清の息子の幸歓(喜平太)の本を昨年末に購入していたのだ。
『真田幸村子孫の仙台戊辰史―真田喜平太の生涯』
動乱の幕末期の仙台藩において、その文武兼備の才能をみせていたようだ。

名宝展では幸村とともに幸歓の遺品も展示されていて、
改めて “ 名将の末裔も名将なり ” と感じ入ったりする (^^)

ちなみに幸歓は石巻市に住み西光寺に葬られている。

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真田幸村子孫の仙台戊辰史―真田喜平太の生涯

真田幸村子孫の仙台戊辰史―真田喜平太の生涯

  • 作者: 小西幸雄
  • 出版社/メーカー: 宮帯出版社
  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: 単行本


・・・これで事前勉強で訪ねたい所は全て巡り終了~!
いやはや濃厚でありました (^^)v

・・・しかし!いつものように重篤発作が起きてしまった。
この興奮と感動をいつまでも浸りたいので何かお土産が欲しい病 ” だ (^_-)

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蔵王町で様々に企画されているが、
オレ的に有り得ない食べもの等、いまいちビミョーな・・・(T_T)
まずは帰路の遠刈田温泉へ向かい物色することとする。

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現当主直筆の『真田の郷』ラベルの日本酒が欲しかったが、
既に売り切れで、とある店で展示の空瓶1個を見つけたのみ (ノД`)
そこでネームに惹かれた『400年の秘密』手ぬぐいと、
手作り感プンプンの御猪口を記念として購入した。

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幸村が用いた6連銭と子孫の結雁金の家紋入りがGood!

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みちのくの6連銭伝説と伊達の名臣片倉小十郎を巡る旅ここに完結!
(な~んか、“ お墓巡り ” に終始したような気もする・・・(^_-) )

いつか行こうと前々から勉強していた成果は上々でヨシ!
いざ現地でしか判らない、感じられない空気感、大河感もヨシ!
そして・・・帰宅後もこのようにまとめる作業もまた愉し!

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さらば蔵王町、白石市・・・いつかヨボヨボ爺さんになったら再訪するかも♪

好きなことに全力投球後はどっぷりと疲労感に襲われる。
ここからひとりで100kmの一般道家路は遠いかも (>_<)
遠刈田温泉→青根温泉→R286→笹谷峠→山形市→R13→南陽市→R113→小国町


そして2ヶ月後・・・やっとレポートまとめも終わった。
何事もタフでないと務まらんのぅ~(^_-)d           (おわり)

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コメント 2

俺の城!

信州から遠く奥州に息づく幸村の系譜・・・
ちょっと便乗感もプンプンですが・・・
いいですな~素晴らしい!
上田の地酒を持って参りたいものです。

真田なお買物ガイドの六文銭飾り巻き・・・
AKTのおばさまが巻いて下さりそうな逸品ですなぁ~
by 俺の城! (2014-11-01 10:56) 

ほらっちょ

俺の城!さん>おひさ~。
がっつりとお墓参り観光でしょ( ̄∇ ̄)♪
いつかヨボヨボ爺さんと婆さんで同行しましょうね!
ところで、昨年の砥石城と上田城まとめてよ。
リンクしたいからさ(^^)早く早く!
by ほらっちょ (2014-11-01 12:52) 

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