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『楽毅』 [-2018読書]

楽毅(がくき) 戦国時代 中山、燕の将軍
諸国の脅威であった大国・斉に対抗する五カ国連合軍を実現させて、斉の70余城を陥落させ滅亡寸前まで追い詰める。 間もなく昭王が死去すると、斉の田単の離間の計に掛かった恵王に疑われて趙に亡命。 恵王に宛てた和解の書「報遺燕恵王書」は、三国志の諸葛孔明の「出師の表」と並んで「読んで泣かぬものは忠臣に非ず」と言われている。


古代中国の戦国期、「戦国七雄」にも数えられぬ小国、中山国宰相の嫡子として生まれた楽毅は栄華を誇る大国・斉の都で己に問う。「人が見事に生きるとは、どういうことか」と。諸子百家の気風に魅せられ、斉の都に学んだ青年を祖国で待ち受けていたのは、国家存立を脅かす愚昧な君主による危うい舵取りと、隣国・趙の執拗な侵略だった。才知と矜持をかけ、若き楽毅は祖国の救済を模索する前半 ---。

祖国を失った楽毅は趙の主父(武霊王)から仕官の誘いを受けたが、折しも王位の継承をめぐり趙では内戦が勃発。主父は無惨にも餓死に追い込まれた。諸国を転転とし雌伏のときを過ごしていた楽毅の前途に光明がさす。楽毅の将才を高く評価する燕の昭王が三顧の礼で迎え、大望を託す後半 ---。

諸葛孔明、劉邦らを魅了してやまなかった名将を描く歴史巨編。

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圧巻はその終盤。
国境での斉との大会戦に勝利した後、楽毅は「---- 臨淄の門は開いている」と読み切り、即座に少数の騎馬隊を率いて遠路を駆け抜け電撃的に首都 臨淄(りんし)を陥れるシーン。
--- いつかVFXを駆使した迫力の最新映像化を望む ヽ(゜Д゜)ノ

長かったが面白くて一気に読んだな (^^)/


楽毅〈1〉 (新潮文庫)

楽毅〈1〉 (新潮文庫)

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/03/28
  • メディア: 文庫



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