『駅伝日本一、世羅高校に学ぶ 「脱管理」のチームづくり』 [-2018読書]
全国高校駅伝大会で男子最多9回の優勝を誇る、
広島県立世羅高校 陸上競技部。
2015年は男女同時に日本一、
さらに男子は “ 神の領域 ” と呼ばれた2時間1分台の、
大会記録を更新するという快挙を成し遂げた。
人口わずか17000人の田舎町の公立学校は、
なぜこんなに勝ち続けられるのか?
その世羅町は内陸部の山間地にあり、
平成の大合併で3町が合併した町だ。
広島市から約60km、尾道市から約30kmか。
地図を見た限りでは市街地の集中度等から、
我が町とさほど変わらぬ印象を受ける。
その陸上競技部を率いるは岩本真弥監督。
同校OBで2005年、
低迷する母校の復活を託され世羅高監督に就任。
翌06年、チームは32年ぶり、
そして監督として自身初の優勝を成し遂げる。
10年からは女子チームも率い、15年は男女優勝を実現。
これまで男子は5度、女子は1度、日本一に導く。
優勝タイム2時間01分18秒は凄いが、
エース格が完調ではなかったらしく、
3区で30秒、4区も30秒、7区で20秒は稼げたはず=
=もう1分20秒短縮なれば、
空前の2時間切りも現実的に有り得たとのこと。
監督も「惜しかったなぁ・・・」と (゜-゜)
その最強チームを率いる指揮官が、
独自の指導論から学校を取り巻く環境、
街の文化や魅力などあらゆる角度から、
日本一の秘密を明かすのが本書だ。
【目次】
第1区 都大路、運命の一日
第2区 速い選手より強い選手を
第3区 どうやってチームを再生させたのか?
第4区 苦しみ続けた日々が教えてくれたもの
第5区 人口17,000人の町が日本一になれた理由
第6区 タスキを次世代へつなぐ
そして最終第7区
日本陸上界、改革のための提言
~青山学院大学陸上競技部・原晋監督との対談
原監督も同校OBで岩本監督の1歳下で、曰く、
「技術や考え方は変わっても、
私たちには世羅という “ 土台 ” がある」
ともに高校、大学の最強チームを率いる、
現場指揮官の対談がイイ!
そんな岩本監督の指導方法、
陸上競技部の現在はもちろんだが、
それ以上に本書が面白かったのは、
世羅町の歴史、世羅高校の歴史、
陸上競技部の歴史についてだ。
戦後の困窮期に山中の高校へ赴任した、
ひとりの教師に歴史は始まる。
物資不足の中で走ることは投資を必要とせず、
地域的に足腰が強く体力のある子どもは多かった。
そして長距離を走ることは、
人間性をも鍛えるのに最適との考えから、
活動を開始し、全国高校駅伝大会の、
第1、2回大会(1950、51年)と連覇したことが、
その後の町と学校の運命を決定付ける。
その後も優勝を重ね、
岩本監督や原監督の入部等を経るが、
やがて低迷期を迎え、1990年代後半は、
学校自体の存続危機の事件が起こる。
その立直しに奔走した当時の校長先生の、
トップダウンの取組みにより、
岩本監督を招聘し再び全国の頂点に復帰、
国公立大学30名入学の目標をも達成し、
文武両道の校風を築き上げた。
その時期にケニアからの留学生を迎え、
競技のみでなく、異国の地で過ごす、
彼らの真摯で真面目な取組み姿勢等から、
子ども達も多大な影響を受けることになる。
また何よりも町の人々が、
陸上競技部を応援する文化が、
半世紀前の快挙により、
長く根付いていたことも大きい。
これは町おこし、村おこしの好例とも云える。
「走る」町と。
→ せら高原 RUNRUNプロジェクト
世羅高校部員もトレーニングで走る、
クロスカントリーコース等も紹介している。
→ ランニングコース
→ 走りの神様がいる道
また修善院というお寺が凄い。
住職は同校陸上競技部OBだ。
俊足の神様である韋駄天が境内に祀られていて、
陸上選手が参拝に訪れることも多い。
毎年11月の第2土曜日に開催される、
「韋駄天講くつ供養式典」では、
全国から届いたシューズを供養する儀式を開催している。
この奉納されているシューズが凄い (゜o゜;
君原健二、宗茂、宗猛、瀬古利彦、中山竹通、
有森裕子、朝原宣治、高橋尚子、野口みずき、
油屋繁、尾方剛、佐藤敦之、山縣亮太・・・等々!
これらレジェンドたちのシューズは、
「くつ供養式典」で一般公開されるとのこと。
そんなことで全国中からランナーが訪れる寺とのこと。
・・・決まった (^o^)v
西日本はそうそう行く機会が無いが、
もし近くに行ったら世羅町に出陣し、
世羅高校見学はもちろん、
クロカン、川沿い両コースをランニングし、
修善院へ参拝し、
オレのシューズも奉納させて頂こう!
オレの趣味、スタイルにド・ストライクな、
旅RUNの聖地と云える町だ。
・・・待っていなさい!世羅高校&世羅町 (^^)/
そんなことでこの本面白かったよ~♪
いっぱい情報収集したのぉ~d(^^)
広島県立世羅高校 陸上競技部。
2015年は男女同時に日本一、
さらに男子は “ 神の領域 ” と呼ばれた2時間1分台の、
大会記録を更新するという快挙を成し遂げた。
人口わずか17000人の田舎町の公立学校は、
なぜこんなに勝ち続けられるのか?
その世羅町は内陸部の山間地にあり、
平成の大合併で3町が合併した町だ。
広島市から約60km、尾道市から約30kmか。
地図を見た限りでは市街地の集中度等から、
我が町とさほど変わらぬ印象を受ける。
その陸上競技部を率いるは岩本真弥監督。
同校OBで2005年、
低迷する母校の復活を託され世羅高監督に就任。
翌06年、チームは32年ぶり、
そして監督として自身初の優勝を成し遂げる。
10年からは女子チームも率い、15年は男女優勝を実現。
これまで男子は5度、女子は1度、日本一に導く。
優勝タイム2時間01分18秒は凄いが、
エース格が完調ではなかったらしく、
3区で30秒、4区も30秒、7区で20秒は稼げたはず=
=もう1分20秒短縮なれば、
空前の2時間切りも現実的に有り得たとのこと。
監督も「惜しかったなぁ・・・」と (゜-゜)
その最強チームを率いる指揮官が、
独自の指導論から学校を取り巻く環境、
街の文化や魅力などあらゆる角度から、
日本一の秘密を明かすのが本書だ。
【目次】
第1区 都大路、運命の一日
第2区 速い選手より強い選手を
第3区 どうやってチームを再生させたのか?
第4区 苦しみ続けた日々が教えてくれたもの
第5区 人口17,000人の町が日本一になれた理由
第6区 タスキを次世代へつなぐ
そして最終第7区
日本陸上界、改革のための提言
~青山学院大学陸上競技部・原晋監督との対談
原監督も同校OBで岩本監督の1歳下で、曰く、
「技術や考え方は変わっても、
私たちには世羅という “ 土台 ” がある」
ともに高校、大学の最強チームを率いる、
現場指揮官の対談がイイ!
そんな岩本監督の指導方法、
陸上競技部の現在はもちろんだが、
それ以上に本書が面白かったのは、
世羅町の歴史、世羅高校の歴史、
陸上競技部の歴史についてだ。
戦後の困窮期に山中の高校へ赴任した、
ひとりの教師に歴史は始まる。
物資不足の中で走ることは投資を必要とせず、
地域的に足腰が強く体力のある子どもは多かった。
そして長距離を走ることは、
人間性をも鍛えるのに最適との考えから、
活動を開始し、全国高校駅伝大会の、
第1、2回大会(1950、51年)と連覇したことが、
その後の町と学校の運命を決定付ける。
その後も優勝を重ね、
岩本監督や原監督の入部等を経るが、
やがて低迷期を迎え、1990年代後半は、
学校自体の存続危機の事件が起こる。
その立直しに奔走した当時の校長先生の、
トップダウンの取組みにより、
岩本監督を招聘し再び全国の頂点に復帰、
国公立大学30名入学の目標をも達成し、
文武両道の校風を築き上げた。
その時期にケニアからの留学生を迎え、
競技のみでなく、異国の地で過ごす、
彼らの真摯で真面目な取組み姿勢等から、
子ども達も多大な影響を受けることになる。
また何よりも町の人々が、
陸上競技部を応援する文化が、
半世紀前の快挙により、
長く根付いていたことも大きい。
これは町おこし、村おこしの好例とも云える。
「走る」町と。
→ せら高原 RUNRUNプロジェクト
世羅高校部員もトレーニングで走る、
クロスカントリーコース等も紹介している。
→ ランニングコース
→ 走りの神様がいる道
また修善院というお寺が凄い。
住職は同校陸上競技部OBだ。
俊足の神様である韋駄天が境内に祀られていて、
陸上選手が参拝に訪れることも多い。
毎年11月の第2土曜日に開催される、
「韋駄天講くつ供養式典」では、
全国から届いたシューズを供養する儀式を開催している。
この奉納されているシューズが凄い (゜o゜;
君原健二、宗茂、宗猛、瀬古利彦、中山竹通、
有森裕子、朝原宣治、高橋尚子、野口みずき、
油屋繁、尾方剛、佐藤敦之、山縣亮太・・・等々!
これらレジェンドたちのシューズは、
「くつ供養式典」で一般公開されるとのこと。
そんなことで全国中からランナーが訪れる寺とのこと。
・・・決まった (^o^)v
西日本はそうそう行く機会が無いが、
もし近くに行ったら世羅町に出陣し、
世羅高校見学はもちろん、
クロカン、川沿い両コースをランニングし、
修善院へ参拝し、
オレのシューズも奉納させて頂こう!
オレの趣味、スタイルにド・ストライクな、
旅RUNの聖地と云える町だ。
・・・待っていなさい!世羅高校&世羅町 (^^)/
そんなことでこの本面白かったよ~♪
いっぱい情報収集したのぉ~d(^^)
駅伝日本一、世羅高校に学ぶ 「脱管理」のチームづくり (光文社新書)
- 作者: 岩本 真弥
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2016/12/15
- メディア: 新書