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白河紀行③ 革籠原防塁跡 [-2018旅行・地域]

豊臣秀吉亡き後、
徳川家康はいよいよ天下取りの野望を顕わにする。
最初に前田利家亡き後の前田家を標的にするが、
前田家は逆らうことなく人質を差し出す。
次に標的となったのは上杉家だが、
勝手な言いがかりを付けているのはお前だ!
 来るなら来い!ボコボコにしてやっぞ!
と直江兼続は世に有名な直江状を送りつける。
そこで家康は豊臣恩顧の大名らも従え、
上杉家討伐に乗り出し東征する。

そこで兼続が主君の上杉景勝とともに、
東征してくる徳川軍を迎え討つための、
「決戦の場」と定めたのが白河の革籠原だ。
用意周到な作戦を準備して待ち受けていたが、
西で石田三成らの挙兵の報を聞き、
家康は引き返し、関ケ原で決戦に挑んだため、
革籠原は「幻の白河決戦」の地となった。

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その決戦の地には防塁を築いて待ち受けた。
現存している防塁は約370mだが、
江戸時代の軍記物には、
数kmに渡って築かれたと記されている。
それが歴史ファン垂涎の革籠原防塁跡だ!
 → 革籠原の防塁跡 - 福島県白河観光情報
 → 革籠原の防塁跡(四季*おり*オリ*の散歩道で♪)


それらHPを参照し意気揚々と同地を目指す。
当時は湿地帯らしいが、
現在は緑豊かな田園風景が広がる。

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ここがひょっとして、
歴史転換の大舞台だったのかも♪
上杉軍が大勝したら、
会津幕府上杉将軍家として天下に君臨したかも。
いふ・if・イフ!!
そんなバラ色な妄想に浸っていたら、
どーも、通り過ぎてしまったようだ (>o<)
白河南中学校から引き返し、
舐めるように注視すれば直ぐ発見だ。

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むむっ、なんか違うんじゃない?
この寂れた感はHPと全然違うじゃん。

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駐車場なんて耕耘されてるし・・・(×_×)
杉の木が全く少なく様相一変か。

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クルマはそのまま横付けだ。
田舎道で数分停車なれば、
そんなに邪魔にならぬだろう <(_ _)>

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急激に萎んだ気持ちで草地を歩み進むと、
やる気無く放置された案内板が・・・。

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その防塁跡へ上ってみる。
ここが夢にまで見た、
垂涎の歴史浪漫の舞台ですか!?
この雑多感に涙 (×_×)(×_×)(×_×)

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だたの耕作放棄地と変わらん (゚´Д`゚);;;

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上杉家の土塁の特徴である、
二重土塁構造らしいが、
この状況は哀しいばかり・・・(>o<)

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こんな藪の中をウロウロしていれば、
地元の畑作作業の人からは、
ただの邪魔な、変なヤツと思われるだろう。

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2009年のNHK大河ドラマ『天地人』の、
放映時は大いに賑わっただろうが、
それから9年後の2018年現在は、
よほどの物好きでなければ立ち止まるまい。

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しかし、目を閉じれば・・・
・・・聞こえるぞよ。
・・・兵士の喚声、
・・・馬のいななき、
・・・鉄砲の轟音、
・・・弓矢の飛び交う風切り音、
・・・槍や剣のぶつかり合う金属音。

・・・見えるぞよ。
・・・大軍おびただしい徳川軍、
・・・老獪な家康、
・・・精強な上杉軍、
・・・景勝、兼続、前田慶次の勇姿。

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・・・ ハァ、ハァ、ハァ (^0^;)

そんな歴史のifを愉しみつつ、
こんな現在、よくあるある感を噛み締め、
さらば革籠原「幻の白河決戦」の地 (^^)/

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いつか次に来るときには跡形も無いかも。
物好きなキミ、急げ ヽ(゚Д゚)ノ


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白河紀行② 白河の関 [-2018旅行・地域]

ここは歴史の舞台と云うよりも、
東北地方の高校野球関係者、ファンには有名な、
大優勝旗が越すに越されぬ " 白河の関 ”!
(頭ごしに津軽海峡越えちゃったし (゚´Д`゚))

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たぶん21年ぶり2回目の訪問。
その地をしかと再確認!


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隣接する公園の大駐車場から、
こんな感じで時計回りで散策開始!

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見事な6頭身像が微笑ましいは、
芭蕉と曽良主従がお見送り。
「良く見なされ、ほらっちょ!」

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入手した冊子を睨みながら、
古の跡を辿るや愉し d(^^)

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『奥の細道』紀行文の、
白河の関の一節が刻まれている。
オレも文人なので、よ~く感じるぜ(?)

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由緒ある立派な杉や桜の木が多い。

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そしてこれが古関蹟の碑。
松平定信が寛政12年(1800年)に、
この場所が白河関跡に間違いないとし、
建立した碑=キメ手だ。

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そして正面で改めてパチリと。

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中心には白河神社が鎮座しており、
風情のある参道が続く。

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社殿は仙台藩 伊達政宗が、
寄進したものと伝わっている。
背筋を伸ばし拝礼 <(_ _)>

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中世には丘陵全体が居館として使用され、
土塁や空堀で囲まれた範囲に、
主郭が在ったらしい。
発掘調査では門跡、柵列跡も発見されている。

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国指定史跡で " 関の森館 ” と。

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奥州3古関のひとつの白河の関は、
奈良から平安時代頃に機能していた国境の関で、
人や物資の往来を取り締まる機能を、
果たしていたと考えられている。
その後、律令制の衰退とともにその機能を失ったが、
文学の世界で憧れの地となり、
能因や西行、松尾芭蕉など時代を代表する、
歌人・俳人らが多くの歌を残しており、
現在も風流人の想いを描く地として愛されている。

では文人のオレ様も一句詠うかの。
あ~んして、昔ラブラブ、いま介護
(お気に入りシルバー川柳は、
 「関」の匂いは全くナッシン d( ̄∇ ̄))

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さて、越すに越されぬ全成績のまとめ。

1915年夏 秋田中学(現・秋田高校)
1969年夏 三沢
1971年夏 磐城
1989年夏 仙台育英
2001年春 仙台育英
2003年夏 東北
2009年春 花巻東
2011年夏 光星学院(現・八戸学院光星)
2012年春 光星学院(現・八戸学院光星)
2012年夏 光星学院(現・八戸学院光星)
2015年夏 仙台育英

2018年夏開幕前の、
現在の東北勢の決勝成績・・・
・・・ 0勝11敗 お見事 (^^)/

今年は第100回大会だが、
早くも第1回秋田中学から挑んでいるのだ。
また特に光星学院の3期連続準優勝は、
ある意味不世出の大記録かも。

どうなる東北勢!?
いつかこの史跡の前をパレードして欲しい!
死ぬ前に見られるかなぁ・・・(^0^;)


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白河紀行① オレの城!白河小峰城 [-2018旅行・地域]

福島県白河市の白河小峰城は、
東北地方では珍しい総石垣造りの城で、
盛岡城、会津若松城と共に、
「東北三名城」の1つにも数えられている。

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周辺は城山公園として整備されている。
東北本線白河駅の隣なので、
5年前に3、4号と通った時から、
いつか参上・・・の思いが今日となった。


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歴代城主では、白河を象徴する、
寛政の改革で有名な松平定信かな。

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この城にはとても珍しい石垣がある。

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くるっと半円を描くように積まれた、
蜘蛛の巣のような面白い模様で、
同心半円型落積と云うらしい。

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ちなみに、この城の他には、
江戸城と姫路城にしか存在しないとか。
何れも天下の舞台、名城なれば、
連なるはシブい、渋すぎる d(^^)

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この城はそもそも天守閣が存在しないので、
三重櫓が代用されていたようだ。

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この本丸御殿にて松平定信も起居していたのか・・・。

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南側に白河駅と市役所が。

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西側に東北新幹線の新白河駅と、
東北自動車道が通っている。
関東と東北の境=広大な関東平野から、
山間地への要害の地という匂いがプンプン♪

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隅には「おとめ桜」が。

城の外堀の石垣が何回となく崩れ、
人柱を立てることになった。
人柱は現場近くを通った最初の者を、
身分の上下、老若男女の別なく選ぶことになった。

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たまたま父親を迎えに来た藩士の娘が、
現場を通りかかって人柱にされることとなった。
娘は逃げ回ったが、ついに捕らえられ人柱に・・・。
ちなみにこの時、藩士たちが、
逃げる娘を追いまわしたところが、
現在「追廻」という地名として、
城の北側地区に残っている。

この娘を悼んで、城内に「おとめ桜」の名で、
桜が植えられたそうだ。
この桜は戊辰の戦火で焼失したが、
現在は2代目の「おとめ桜」が、
毎年見事な花を咲かせ城を艶やかに彩るとのこと。

ちょっと胸の詰まる哀しい歴史に合掌 <(_ _)>

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たぶん藩主の利用も多かったらしい、
反対側の桜之門跡から退散。

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だからさ・・・、
松平定信も歩いただろう、
この石段をこのオレ様も・・・d(^^)

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立派な総石垣の城を確かに承った!

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青い空と線路は続くよ、どこまでも。
はぁ~汽車旅してぇ~(^^)

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次訪問地 → 白河紀行② 白河の関


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『過ぎ去りし王国の城』 [-2018読書]

冒険?
ファンタジー?
サスペンス?

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・・・様々なエッセンスがイイ。
まるで映像が湧き上がるかのような、
描写を愉しむことが出来た。
ツッコミ所も多いが、
そこは大人の了見でサクっとネ。

3号との待ち時間に息切れし、
つい衝動買いではあったが、
そこは宮部みゆきなんだよね (^^)


過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)

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  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: 文庫



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次は夏の甲子園2018 [-2018読書]

サッカーW杯が終わり、
次なるビッグなスポーツイベントは、
夏の風物詩=高校野球の甲子園


半月前からスタンバっていますた。
つい本を買ってしまって (^^)

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自分の母校の校歌は忘れたが、
時代を彩った強豪校・・・
例えば池田高校などは歌える v(^^)



夏の甲子園全試合記録BOOK 高校野球100年メモリー (M.B.MOOK)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マガジンボックス
  • 発売日: 2018/07/05
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ざっくり甲子園100年100ネタ ニワカもマニアもおさえておきたい

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  • 作者: オグマナオト
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2018/07/07
  • メディア: 単行本



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